eスポーツとはンピューターゲームやビデオゲームで格闘、シューティング、戦略などの対人ゲームが競技化されたもの。
eスポーツは日本ではあまり認知されていませんでしたが、2018年2月に「日本eスポーツ連合(JeSU)」が発足したことにより、2018年の1年間で市場規模が13倍にもなる急成長を遂げています。
そんなeスポーツ関連銘柄について、今後の展望や注目銘柄まで押さえておきましょう。
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eスポーツの市場規模は拡大!
日本のeスポーツ市場が1年で13倍もの急成長を遂げた背景には、2018年2月に「日本eスポーツ連合(JeSU)」が発足し、プロライセンスの発行が開始されたことで、eスポーツのスポンサー収益が拡大したことが要因です。
ただ、2018年に国内eスポーツ市場は前年比13倍という驚異的な成長を遂げたものの、世界のeスポーツ市場に比べるとまだまだ小さいのが現状です。
日本は任天堂とソニーという世界的ゲーム企業2社を擁するゲーム大国ですが、eスポーツ分野においては世界に対して大きな後れを取っているのが現状です。
eスポーツの競技人口は、年収1億円以上のプロゲーマーからアマチュアまで全てを含めると5500万人以上との試算。特にeスポーツ先進国の韓国やアメリカでは競技人口が多く、日本でも増加傾向にあると言われている。
世界で最も有名なオンラインゲームの1つである「Dota 2」は、世界一を決定する公式世界大会「The International」を開催している。
2016年に行われたこの大会の賞金には開発会社の「Valve」が160万ドルを用意すると共に、大会観戦チケットの売上げの一部が追加され、総額で1800万ドルに達した。日本円で約20億円規模となった。
eスポーツに関する直近のニュース
数年前から徐々に話題が浮上してきたeスポーツ関連ですが、2018年に入ってからは急激な速さで成長しています。
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2018年
2月1日
日本でeスポーツの進行していた3つの団体を統一。
日本eスポーツ連合(JeSU)を設立し、プロゲーマーとしてのライセンス発行が開始しました。
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2018年
2月23日
オアシス・マネジメントが日本のeスポーツ関連銘柄への投資を拡大。
カプコン株の買い増しとスクエニHDを新規購入したと発表し、投資家から大きな注目を集めました。
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2018年
3月7日
eスポーツを支援するため、吉本興業がプロゲーマーのマネジメントやチーム運営を手掛けると発表。
大型イベントなどを展開し、配信プラットフォームでの実況配信及び広告収入を狙います。
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2018年
4月26日
Jストリームはソフマップが開設するeスポーツスタジオに技術提供を行い、ライブコマーズが実施可能なライブ配信を開始すると発表しました。
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2018年
5月16日
ソフトバンクコマース&サービスは日本プロeスポーツチームとスポンサー契約を締結。
自社動画配信関連製品の販売拡大を目指します。
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2018年
5月27日
2018年8月18日にインドネシアで開催されるeスポーツのデモンストレーション競技にて、コナミホールディングス社製のゲームソフトが競技に使われると発表。
日本初プロゲーマーの出場も決定しました。
2018年頃から、加速度的にeスポーツは盛り上がりを見せています。
eスポーツ関連銘柄一覧
コード | 銘柄名 | 企業情報・業務内容 |
3911 | Aiming | 2015年にeスポーツ プロチーム「DeToNator」のメインスポンサーに就任。既に世界ではメジャーとなっているeスポーツを日本でも発展させようと、上場会社としては早々にeスポーツ市場への参入を決断。プロチームのスポンサーとしてeスポーツ市場の発展に力を尽くすと共に、同社自体でもeスポーツ競技となるようなゲームの開発を進めている。時価総額の面でも大化けの可能性があり、eスポーツ関連銘柄として本命視される銘柄。 |
3659 | ネクソン | eスポーツの本場、韓国発祥の企業。連結子会社であるNEXON Koreaはeスポーツ事業強化を目的とし、eスポーツ番組の放送会社であるLoud Communicationsと資本・業務提携契約を締結している。東京、韓国のゲームショウでも、同社ブースにてeスポーツの催しを行う。 |
4751 | サイバーエージェント | サイバーエージェント子会社である株式会社CyberZは、エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ株式会社と、2017年3月より同社が運営するeスポーツイベント「RAGE(レイジ)」において協業を開始することを発表。「RAGE」は2015年よりスタートしたeスポーツイベントで、「Vainglory(ベイングローリー)」、「ストリートファイターV」、「Shadowverse(シャドウバース)」といったゲームタイトルを採用している。3タイトルの1つである「Shadowverse」は同じくサイバーエージェント子会社のCygames(サイゲームス)より配信されており、eスポーツイベントの運営だけでなく、eスポーツ向けゲームタイトルの開発にも力を入れていることがわかる。 |
9684 | スクウェア・エニックス | アーケードゲーム「ガンスリンガー ストラトスシリーズ」において、これまでもeスポーツイベントの開催実績がある。また、eスポーツ観戦を楽しむ場としてシアターカフェ&ダイニング「STORIA(ストーリア)」を池袋にオープン。eスポーツ文化の発展にも力を入れる。 |
9468 | カドカワ | niconicoを運営するドワンゴ(カドカワ)は幕張メッセにてゲームに特化したイベント「闘会議」を年1で開催している。2016年の闘会議より、賞金付きのゲーム大会が行われており、まさにeスポーツイベントそのものとなっている。自社の動画配信事業でもeスポーツ観戦は伸びしろの大きいコンテンツとして力を入れている。 |
3904 | カヤック | スマートフォンゲームアプリ向け賞金付き大会サービス「RANKERS(ランカーズ)」の提供を行う。「RANKERS」はオンライン上で勝負し、上位入賞となれば賞金を受け取ることができ、カジュアルeスポーツサービスと言われている。 |
3760 | ケイブ | 同社開発のシューティングゲームアプリ「怒首領蜂一面番長」にて、カヤックが運営するカジュアルeスポーツサービス「RANKERS」に参加。 |
9766 | コナミ | eスポーツへの取り組み強化の一環として、賞金付きの『ウイニングイレブン 2017』eスポーツ大会の開催を決定。同社ゲームはウイニングイレブンなどのように、世界中にヘビーユーザーを抱え、尚且つ対戦型となるようなeスポーツ向けタイトルが多い。 |
9697 | カプコン | 同社の人気ゲーム「ストリートファイターV」の国内eスポーツリーグ「RAGEリーグ for ストリートファイターV」を株式会社CyberZの主催により発足すると発表。「ストリートファイター」シリーズは世界中でプレイされており、海外では総称金額5000万円以上となる大規模なeスポーツイベントも開催されている。 |
3664 | モブキャスト | eスポーツへの本格参入を決断し、プロゲーマーチーム“Team mobcast”を発足。世界で4000万人以上がプレイしているデジタル戦略カードゲーム「ハースストーン」の世界大会で優勝を目指す。同社開発のゲームにおいても将来的にはe;スポーツを開催できるような環境作りに取り組む。 |
eスポーツ関連銘柄の本命(3911)Aiming
eスポーツプロチームのスポンサーとなり、業界発展の為に積極出資を行う。自社開発ゲームもeスポーツ向けのものを企画するなど、様々な方向からeスポーツ事業に取り組む姿勢が伺える。他のeスポーツ関連銘柄が比較的大型株であり、余程大きな材料がない限りは動かないと考えられるが、同銘柄に関しては時価総額的にも化ける可能性が高い。総合的な判断から、eスポーツ関連銘柄の本命として挙げられる。
eスポーツ関連銘柄の対抗(3659)ネクソン
eスポーツの本場、韓国に子会社を持ち、イベント開催のノウハウも持っている。日本や韓国で実際にeスポーツ開催の実績もあり、今後も同業界の中心的な役割を果たしていくと期待される。韓国子会社はeスポーツ番組の放送会社とも業務提携し、観戦環境の整備にも力を入れる。eスポーツ関連銘柄の対抗。
eスポーツ関連銘柄の大穴(3904)カヤック
スマホゲームアプリ向けのeスポーツサービス「RANKERS」を運営。課金による性能向上要素が強く、技術介入要素の少ないスマホゲームはeスポーツになり辛いと言われている。あえてそのスマホゲームにeスポーツイベントを開催できる場を提供するという試み。海外と日本では流行のゲームも異なる為、意外とヒットするかもしれない。勿論、その逆もありうる。まさにeスポーツ関連銘柄の大穴と言える。
↑スマホゲームでEスポーツに参戦しているアプリ
まとめ
eスポーツは、まだマーケットにおいてはそこまで大きく注目されるテーマにはなっていませんが、大手企業によるeスポーツ事業への参入は相次いでおり、関連銘柄はこの1年で急増しています。
2020年は次世代通信規格5Gの運用が本格的に始まることから、eスポーツと5Gや8KVRといった新技術の関わりが注目されます。
「eスポーツ」に関するニュースや関連銘柄の動向は要チェックです。
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