この例では、Excelでパレート図を作成する方法を説明します。パレートの原理では、多くの場合、効果の約80%が原因の20%に起因するとされています。この例では、苦情の約80%が苦情タイプの20%からのものであることがわかります。
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パレート分析とは
パレート分析とは、問題の原因となる構成要素を生産性が高いセグメント、低いセグメントに分けて、問題把握や解決策の検討を行うものです。次のようなパレート図を作成し、分析を行うと、明確になります。

この場合、項目Cを解決すれば、全体の問題の半分以上が解決することが一目でわかります。仮にここで項目Aの解決に力を注いでも、全体の1割程度の改善にしかならないことになります。
通常、ある問題を解決する場合、発生原因はいろいろあげられますが、8割の問題は、2割くらいの項目によって占められていることが多い傾向があります。これをパレートの法則(20:80の法則)といいます。
パレート図の作成法

Excel 2016でパレート図を作成するには、次の手順を実行します。
1.範囲A3:B13を選択します。
2. [挿入]タブの[グラフ]グループで、[ヒストグラム]シンボルをクリックします。

3. [パレート]をクリックします。

結果:

注:パレート図は、縦棒グラフと折れ線グラフを組み合わせたものです。
4.チャートのタイトルを入力します。
5.グラフの右側にある[+]ボタンをクリックし、[データラベル]の横のチェックボックスをクリックします。

結果:

結論:オレンジ色のパレート線は、苦情の(789 + 621)/ 1722≈80%が、苦情タイプの10%のうち2%= 20%であることを示しています(高額および小額)。つまり、パレートの原則が適用されます。
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